同友会ニュース−活動報告

2017年5月城西支部例会報告

生粋の技術者が挑む経営者への道のり 〜挫折と葛藤の末に得たもの〜

開催日:2017年5月10日(水)
報告者:安藝 浩資 氏 (ニタコンサルタント(株) 取締役)


不安・苦悩・挫折と葛藤
 徳島大学大学院を卒業後、ニタコンサルタント(株)に入社しました。自社では初めての院卒採用で、全国にも数少ない装置の運用と、最新技術の導入を任されました。全国トップレベルの研究機関との交流や国際会議への参加など、研究者として“躍動”の時期でした。
 一方で、周囲とのギャップを感じて悩み始め、研究と距離を置くことを決意して設計技術者に転進しました。平成10年には県内最年少で技術者の最高資格「技術士試験」に合格しましたが、年長者を部下に持つようになり、その関係性や社内での悪評に苦しみます。
 そんな中、新分野の事業に取り組むことになり、不足する技術を補うため大学院に再入学し、研究と実務の両方に追われるようになります。平成17年には新部署の実質的な責任者、平成22年には取締役に就任しましたが、直属の部下から「あなたがいるから部署の空気が悪い」と言われました。今から思えば、社内の仕事を自分に集中させ、自分中心に仕事をまわしていました。
 東北の震災を機に、暫定的な社内組織変革で私の部署が解体されることになりました。メンタル面が急降下する中、追い討ちをかけるように高血糖で緊急入院。生死にかかわる状態でした。
 入院で長期休暇を取ったこともあり、退院後は社内に居場所がないような感覚に陥りました。そんな時に親しかった知人が突然亡くなったことで、「自分は生きている。生きてこそいれば、今の自分の悩みは大したことでない」と思えるようになりました。
 ここから、プライドを捨てて補助業務や単純作業も引き受けるようにしました。うまくいっていない仕事を効果的・効率的にサポートし、周りの社員が満足できる仕事方法を考えました。自然に部下のサポートができるようになったことが部署の雰囲気を変え、初めて社内に「居場所」ができたと感じました。平成28年には同友会で経営指針実践塾を受講し、作成した経営指針を部員前で発表しました。
 技術者と経営者の間にあるガラスの壁は、いくら叩いても割れません。そのため、壁の向こうへ行くために、自分しか通れない道を見つけるしかありません。今年度は全国展開に挑戦します。失敗もするかもしれませんが、それを糧にもっと成長していきたいと思います。

記:(株)あわわ 白井 宏治

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