同友会ニュース−活動報告
2018年3月南支部例会報告
明るいぜ!庄の屋 〜経営指針書の先にあるのは新卒採用だ〜
開催日:2018年3月20日(火)
報告者:庄野 章夫 氏 ((株)庄の屋 代表取締役)
1992年に入社し、2004年に事業を承継しました。自分の会社を変えたいと思ったものの当初はうまくいかず、「何のために仕事をしているのか?なぜ自分の思い通りにならないのか?」という自問自答を繰り返していました。
身内とベテラン社員が、1年間で6名も退職していく時には会社を手放すことも考えましたが、自らが描いた経営指針書がその気持ちを留めてくれました。
私が不安で仕方がなかった時、社員からの「僕たちが頑張って社長を支えますから」という一言で社員に対する見方が変わり、自分自身が社員を信頼できるパートナーとして見えてなかったことに気付きました。ここからはレジや鍵の管理など、身内だけでしていた仕事も社員に任せていくようになりました。
新卒採用への取り組み
2012年から新卒採用をはじめ、社員共育委員会での活動がきっかけで新卒社員を1名採用できました。ここから、就業規則と社内ルールブックを作成し、まずは新人が定着、成長する仕組みをつくりました。また、高校生ビジネスアイデアコンテストや社員との学校訪問、小松島市企業ガイドブックに掲載するなど、学校や地域との繋がりを深めることができたことで、6年連続で新卒採用ができています。
新卒者は、真っ白な状態で社会に飛び込んできて、本人たちの成長が会社の成長にも繋がります。新卒採用に取り組んで、「最初に入社した会社が、彼らの社会人人生を大きく左右する」と、今まで以上に強い責任感を持つようになりました。
新卒社員が定着し、また新しい新卒社員が入社してくることで、先輩社員が育ち、後輩も育ちやすくなる良いサイクルができてきました。新卒社員を定着させることが、その後の採用を実現しやすくさせる秘訣です。
新卒採用をして良かったこと
弊社では社員の自主性を大切しています。年初の経営指針書には各自の目標を掲げ、毎月のミーティングで進捗を確認していきます。若い社員にも仕事を任せ、本当に頼もしいメンバーに育ってきたと感じています。社員一人ひとりが信頼できるパートナーだと思えたこと、このように会社全体が一丸となって経営指針の作成や目標達成に向かうことができる強い組織ができたことが嬉しいです。何より社員が育ったことで、「目の下のクマがなくなったね」と言われることが、一番嬉しく思います。
記:(株)岡本建設 岡本 充律